EMC
クリスタルチャペルコンサート
「夏の終わりのフェスティバル2003」
2003年9月3日&4日

佐野健二のリュート音楽の楽しみ第52夜
バロックの終演美
2003.09.03.

「バロックの終演美」と名付けた「佐野健二のリュート音楽の楽しみ第52夜」では後期バロックのドイツ器楽音楽をお聴きください。第一部ではバ ロックリュート奏者エルンスト・ゴットリーブ・バロンの作品を、第二部では当時もっとも有名な作曲家としてもてはやされたテレマンと大バッハの息子でその流れを汲みながらもバ ロックからギャラント様式へ向かった鬼才C.P.E.バッハのお聴きいただきます。


Programme

第一部

《バロン作品集 Ernst Gottlieb Baron (1696~1760)》

recorder&lute

コンチェルト Concerto for Recorder and Lute
Adagio-Allegro-Siviliana-Gigue
奥田直美/リコーダー & 佐野健二/ジャーマン・テオルボ

violin&lute

コンチェルト Concerto for Violin and Lute
Allegro-Largo-Vivace
嵯峨山庸子/バロック・ヴァイオリン & 佐野健二/ジャーマン・テオルボ

flute&lute

デュエット Duetto for Flute and Lute
Allegro-Adagio-Presto
太田里子/フラウト・トラベルソ & 佐野健二/ジャーマン・テオルボ

休憩

flute&lute

ソナタ Sonata / Carl Philipp Emanuel Bach (1714~1788) C.P.E.バッハ
Allegretto-Largo-Allegro
嵯峨山庸子/バロック・ヴァイオリン、太田里子/フラウト・トラベルソ、
ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ、佐野健二/アーチリュート

flute&lute

ソナチネ Sonatina / Gerorg Philipp Telemann (1681~1767) テレマン
Largo-Dolce-Vivace
奥田直美/リコーダー
ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ、佐野健二/アーチリュート

telemann

クワルテット Quartetto / Gerorg Philipp Telemann テレマン
Andante-Allegro
奥田直美/リコーダー、太田里子/フラウト・トラベルソ
嵯峨山庸子/バロック・ヴァイオリン
ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ、佐野健二/アーチ リュート


古楽の様々シリーズNo.21
ソプラノ&チェンバロジョイントリサイタル
「つかの間の音楽」
2003.09.04.

平井満美子/ソプラノ & ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ
佐野健二/アーチリュート(通奏低音)



Programme

第一部

sop&cem

《ヘンリー・パーセル歌曲 Henry Purcell (c1659~1695)》
つかの間の音楽 Musik for a while
やさしい空気の精たちよ Ye gentle spirits of the Air
なんと悲しい運命 What a sad fate

cem

《チェンバロ・ソロcembalo solo》
グラウンド Ground/John Blow ブロウ
カーリー婦人のドンプ My lady Carey's Dompe/Anon.作者不詳
新しいグラウンド A New Ground/Henry Purcell パーセル
グラウンド Ground in c minor/Henry Purcell パーセル
イタリアのグラウンド The Italian Ground/Orlando Gibbons (1583~1625)ギボンズ

《ヘンリー・パーセル歌曲Henry Purcell》
ほら、あの女が僕から逃げる See I see she fly's me
おまえの手をかしておくれ、ベリンダ Thy hand Belinda

休憩

《チェンバロ・ソロcembalo solo》
ハンスドン婦人のパフ Lady Hunsdon's Puffe/John Dowlandダウランド(1563?~1626)
グラウンド「祭壇を飾れ」Ground "Crown the Alter"/Henry Purcellパーセル
グラウンド Ground/Orlando Gibbonsギボンズ
誰が道を通るのか Chi Passa per Questa Strada/Anon.作者不詳

sop.lt&cem

《ヘンリー・パーセル歌曲Henry Purcell》
バラよりも甘く Sweeter than Roses
幾重にも幸せな恋人達よ Thrice happy Lovers
音楽は愛の糧 If music be food of love
バラの館より From Rosie Bowers

演奏者のプロフィール

●奥田直美/リコーダーBR> 和歌山県に生まれる。11才よりリコーダーを始め、近畿小中学校リコーダー・コンクールのアンサンブル部門に於て受賞。13才よりフルートを始め、大阪 音楽大学短期大学部フルート専攻を卒業。曽根亮一氏に師事。卒業後、古楽に興味を持ち、リコーダーを始める。中村洋彦、向江昭雅の各氏に師事。イギリ ス・ダーティントン国際夏期講習会にて、P.アダムズ、P.トービー、G.ジョンソンの各氏のマスタークラス受講。ケンブリッジ・サマーコースにてB. ヘインズ氏にアンサンブルと管楽器奏法を学ぶ。1997年、イギリス・ギルドホール音楽院大学院課程古楽科にてリコーダーをP.トービー、フラウト・ト ラヴェルソとバロック奏法をS.プレストンの各氏に師事。また学外においてP.アダムズ氏にも師事。1998年、同校を卒業、演奏家ディプロマを授与さ れる。現在、EMC所属、よみうり文化センター講師。

●嵯峨山庸子/バロック・ヴァイオリン
大阪音楽大学器楽学科卒。ヴァイオリンを青砥華、辻久子、木田雅子、外山滋の各氏に師事。大学在学中より宗教音楽にも興味を持ち、卒業後、神戸バッハカンタータアンサンブルにて李善銘氏指導のもと、研鑚を積む。近年、古楽器演奏にも興味を持ち、バロックヴァイオリンを渡邊慶子氏に師事。ロバート・ブラウン、フランソワ・フェルナンデスの各氏のマスタークラス受講。佐野健二・平井満美子両氏主宰による、アーリーミュージックカンパニーにてソリストとして活動。ミッチーメイヤーソン、ロバートブラウンの両氏との共演をはじめ、佐野健二氏とのデュオも好評を博す。関西・関東のオーケストラ、アンサンブル等でフリーの奏者として、また宗教音楽の分野でも演奏活動を行っている。現在、神戸バッハカンタータアンサンブル、アンサンブル神戸メンバー。大阪音楽大学非常勤講師。

●太田里子/フラウト・トラベルソ
相愛大学音楽学部器楽学科(モダンフルート)卒業。第6回全日本ソリストコンテストで管楽器部門優秀賞受賞。同大学研究科修了。オーストリア・ヴィクト リンク・ムジークフォーラム、京都フランス音楽アカデミーに参加。その後、フラウト・トラヴェルソを始める。2001年、東京でJ.C.ジェラール氏と デュオ・コンチェルトを共演。また、大阪で同氏の演奏会に出演。第39回ブルージュ国際古楽コンクール、セミファイナリスト。これまでに、フルートを西 岡多美納、伊藤公一、西田直孝、有田正広の各氏に、フラウト・トラヴェルソ及びその他の時代楽器を有田正広氏に師事。現在は色々な時代のフルートを使っ てソロや室内楽、バッハコレギウムジャパン、オーケストラ・シンポシオンなどオリジナル楽器によるオーケストラにも参加し ている。

●平井満美子/ソプラノBR> 神戸女学院大学音楽学部声楽科卒業。卒業後、古楽の演奏に興味を移し研究、中世よりバロックまでのレパートリーを持つ、数少ない古楽の歌い手として活動 している。多くのコンサートと録音を行い、その演奏は新聞、音楽誌等にて常に高く評価されている。現在までに発売された佐野健二とのデュオCD6点全て は雑誌「レコード芸術」の推薦盤に選ばれ、デュオリサイタルに対しては「大阪文化祭本賞」を受賞している。日本、イギリスにてE.タブと共演、好評を博 す。その広い音域と澄んだ歌声は古楽のジャンルにとどまらず、テレビコマーシャルの音楽にも活躍している。アーリーミュージックカンパニー(EMC)主 宰。

●ミッチ・メイヤーソン/チェンバロBR> シカゴの音楽家ファミリーに生まれ、7歳より音楽活動を始める。音楽、演劇、舞踏を学び、大学を卒業後、ロンドンに移り、古楽アンサンブル「トリオ・ソ ノリー」の設立メンバーとなり、世界各国に於いて、演奏、録音活動を行ない、各方面から高い評価を得ている。50枚にも及ぶ「トリオ・ソノリー」をはじ めとするさまざまなアンサンブとの録音の他、ソロ・アルバムとして、ブクステフーデ、デュフリ、フォルクレ、フィッシャー等を録音しており、そのすべて が雑誌、専門誌、新聞等から高い評価を受け様々な賞も受賞している。現在、チェンバロの教授としてベルリン芸術大学で教鞭をとっているが、演奏、録音、 マスタークラスと幅広く世界的に活動している。音楽以外にも彼女の興味は広く、特に女流カメラマンとして名声を有し、ドイツ、イギリスでは個展が度々開 催されている。

●佐野健二/バロックリュート、アーチリュート
英国・ギルドホール音楽院首席卒業。ギターを岡本一郎、H・クワイン、B.オー、J・ブリームの各氏、リュートをA.ルーリー、N.ノース、J.リンド ベルイの各氏に師事。演奏活動に対し、「ジョン・クリフォード・ペティカン賞」「ロンドン芸術協会選出1978年度新人音楽家」「大阪文化祭奨励 賞」「音楽クリティック・クラブ新人賞」「神戸灘ライオンズクラブ音楽賞」「大阪文化祭賞」(二回)を受ける。現在、ルネサンス、バロック期の撥弦楽器 を中心に、独奏・伴奏・通奏低音奏者として演奏、録音活動を行っているが、そのレパートリーは民族音楽より現代音楽にまで及んでいる。朝日カルチャーセ ンター、相愛大学音楽学部非常勤講師。アーリーミュージックカンパニー(EMC)主宰。

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