クリスタルチャペルコンサート
佐野健二のリュート音楽の楽しみ 2002年
演奏風景、解説、プログラム


"No.48-LOVE IS COME AGAIN 愛は甦る
2002.11.27.


平井満美子/ソプラノ 佐野健二/ルネサンスリュート、オルファリオン

2002.11.27.


キャロル“Carol”とは賛美歌の意味。賛美歌とは神を賛える歌。キャロルと世俗の恋歌的な内容の多いはやり歌(民謡、フォ−クソング)では次元の違う音楽の様なイメージがあるかもしれません。ですが、16世紀イギリスの人々は、神様への賛美の言葉を多くのはやり歌の旋律にのせて歌っていたのです。考えてみれば、キリスト教が人々の生活に根差している地域の教会は、多くの人が集まる場所、一種の社交場と言えるかもしれません。そんな教会で神の賛美をみんなの知っているメロディーにのせて歌うという事はごく自然な成り行きであったのでしょう。イギリスのはやり歌の代表とされるグリーンスリーブスも俗っぽい恋の歌なのですが、キャロル集に於ては新年を祝う歌詞に変えられて載せられています。というわけでイギリスの古い賛美歌集にはフォークキャロルともいうべき愛すべき作品がたくさん残されています。
それでは今宵、歌とリュート、オルファリオンによる、ひと足早いルネサンス・クリスマスをお楽しみ下さい。



Programme

《English Folk Songs》
ロンドンデリー Londonderry Air
キルケニーの少年 The Boys of Lilkenny
ローモンド湖 Loch Lomond

《English Folk Carols》
ウェックスフォード・キャロル Wexford Carol
リュートブック・ララバイ Lute Book Lullaby
ノエル・ノエル Nowell,noel
クリスマス・イヴ Christmas eve
向こうの森の中に Down in yo forest

《English Folk Songs》
ワトキンス・エール Watkin's ale
ある朝 Early one Morning
牡蛎売り娘 The Oyster Girl

休憩

《English Folk Carols》
愛は甦る Love is Come Again
夜まわりの歌 The Bellman's Song
コヴェントリー・キャロル Coventry Carol
忘れるな Remember

《English Folk Songs》
木々は緑に The leaves be Green
シルヴィー Sylvie
僕の恋人は黒髪 Black is the colour of my true love's hair
三羽のカラス The three ravens

《English Folk Carols》
天使ガブリエル The Angel Gabriel
東国の三人の王 King of Orient
そっと揺らして Rocking

使用楽器
7-course G-lute : Martin Haycock 1990
9-course Orupharion : Stephen Barbar 1990

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