クリスタルチャペルコンサート
セレクテッド・ミュージシャン・シリーズ第2夜
演奏風景、解説、プログラム


"No.2-フランソワーズ・ランジュレ・チェンバロ・リサイタル"
Francoise Lengelle Clavecin Recital
Jeqn-Philippe Rameau(1685-1764)
Piecess de Clavecin en Concerts (1741)
(integrale pour Clavecin Solo)
2001.04.25.




f.lengelle


 アーリーミュージックカンパニー企画によるセレクテッドミュージシャンシリーズ第2回は、フランソワーズ・ランジュレ女史によるジャン=フィリップ・ラモーのクラブサン・コンセール (1741) 全曲演奏会です。
 「コンセールconcert」とは合奏の意味を持ち、クラブサン・コンセールのタイトルページには「ヴァイオリンまたはフルートと一台または2台のヴィオールを伴うクラブサン曲集」と明記されています。クラブサンは通常のアンサンブルに於ては伴奏楽器(通奏低音)としての役割が多いのですが、ラモーのクラブサン・コンセールは名前の通り、クラブサンを中心とした楽曲と仕上げられています。
 もともとクラブサンのソロ曲にヴァイオリン等のパートが付け加えられた、ともいえるこの合奏曲はラモー自身が曲集の序文で「クラブサン・ソロとして演奏しても何ら問題はない」と書いており、実例としてソロ楽譜も数曲載せられています。
 フレンチバロックの大家ラモーの円熟期に作られ、代表作ともされる五つのクラブサン・コンセール。今宵はその原形とも言えるクラブサンの響きで、フランス・バロック音楽の神髄をお楽しみ下さい。
 (ちなみにクラブサンとはチェンバロ/ハープシコードのフランス語です。)

フランソワーズ・ランジュレ
  パリ高等音楽院チェンバロ科、室内楽科を最優秀で卒業後、ケネス・ギルバート、トン・コープマン、グスタフ・レオンハルトに師事。1977年フランス人として始めてブルージュ国際古楽コンクール(チェンバロ部門)に入賞(1位なしの2位)。1994年よりフランス国立リヨン高等音楽院のチェンバロ科教授として、通奏低音、室内楽等を指導。1991年よりサンタ・バルバラ・カリフォルニア大学を始めとして、コンク、バルセロナ、マドリッド、ローマ等の国際フェスティヴァルに講師として招聘される。また、1992年1998年には、ブルージュ・コンクールの審査員も務めた。ソリスト、通奏低音奏者として、ヨーロッパ、アメリカ各地で活躍。特に古典舞踊と音楽との関連研究は高く評価される所である。録音にはシャンボニエール作品集 (Lyrinx CD 066)、クープラン/4つのオルドル (RM311190)等がある。



ラモー クラブサン・コンセール

Programme

第1コンセール Premier Concert

クリカン La Coulicam
リヴリLa Livri
ヴェジネ Le Vezinet

第2コンセール Deuxieme Concert
ラボルト La Laborde
ブコン La Boucon
挑発 L'agacanto
メヌエット Menuet I et II

第3コンセール Troisieme Concert
ラ・ポプリニエール La Lapopliniere
内気 La Timido
タンブラン Tambourins I et II

休憩 Entracte

第4コンセール Quatrieme Concert
パントマイム La Pantomime
無分別 L'Indiscrette
ラモー La Rameau

第5コンセール Cinquieme Concert
フォルクレ La Forqueray
キュピ La Cupis
マレ La Marais

使用楽器
マーク・デュコルネMarc Ducornet 2001年 製作
フレンチ二段鍵盤ハープシコード(Ruckers-Taskinモデル)

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