クリスタルチャペルコンサート
佐野健二のリュート音楽の楽しみ 2001年
演奏風景、解説、プログラム


"No.38-エリザベス朝のリュート・バラード ELIZABETHAN LUTE BALLADS"
2001.03.28.


平井満美子/ソプラノ
佐野健二/リュート、オルファリオン、

2001.03.28.


 イギリス・エリザベス朝のバラードはそのメロディーの美しさと親しみやすさゆえに、時と国境、そして言葉の壁をも越えて世界中に広まって行きました。また、人々の生活の中から自然発生的に生まれたバラードの旋律は、エリザベス朝の作曲家にもたいそう魅力的であり、芸術的な作品の創造への起爆剤ともなりました。そしてそれらのメロディーは言葉を持たない器楽曲の母体ともなり、ハープシコードやリュートの為のイングリッシュ・バラード・セッティングが数多く作り出されました。
 今日は2本の楽器を使います。まず7コースリュート。13本のナイロン弦(当時はガット弦)がはってあるこの楽器は典型的なルネサンスリュートです。そして大変に魅力的な形態を持つオルファリオン。リュートと同じ調弦なのですが、金属の弦がはってありリュートの代替楽器として愛好されました。どちらもエリザベス一世時代のイギリス音楽にはかかせない楽器です。  それでは今宵、古き良き時代のイギリスにさかのぼり、歌とリュート、オルファリオンによるはやり歌の数々をお楽しみ下さい。
 それでは今宵、しばし17世紀に華麗に花開いたヴェルサイユ宮廷の響きをお楽しみ下さい。



Programme

《Voice & Lute》
アメージング・グレイス Amazing Grace
ロビンは緑の森へ Robin is to the Greene wood Gone (lute solo)
庭の千草 The Last Rose of Summer
行けわが窓辺よリ Go from my window (lute solo)
キルケニーの少年 The Boys of Kilkenny
スペイン風パバーヌ The Spanish Pavin (lute solo)
ローモンド湖 Loch Lomond
ワトキンス・エール Watkins Ale (lute solo)
ロンドンデリー Londonderry Air

Interval

《Voice & Orpharion》
グリーンスリーヴス Greensleeves
アニー・ローリー Annie Laurie
アラン川の岸辺 On the banks of Allan Water
柳の園にて Down by the Sally gardens
木々は緑に The leaves be Green (Orpharion solo)
《Voice & Lute》
バーバラ・アレン Barbara Allen
水の広がり The Water is Wide
悲惨な戦争 The Cruel War
スカボロ・フェア Scarborough Fair


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