クリスタルチャペルコンサート
佐野健二のリュート音楽の楽しみ 2001年
演奏風景、解説、プログラム


"No.37-ヴェルサイユの響き Musique a Versailles"
2001.01.12.


平井満美子/ソプラノ
ジョン・タイソン/リコーダー、ヴォイスフルート
佐野健二/アーチリュート、アーチリュート、

2001.01.12.


 21世紀最初の「佐野健二のリュート音楽の楽しみ第37夜」は、アメリカよりリコーダーのジョン・タイソンを迎え「ヴェルサイユの響き」です。
 音楽に大層興味を示し、太陽王と呼ばれたルイ14世の影響により、17世紀フランスでは演奏会が頻繁に開催され、様々な室内楽曲集が刊行されました。今日はそんな華やかな時代のフランス音楽から、「王室のフルート奏者」の称号をもつジャック・マルタン・オトテールの作曲によるリコーダーと通奏低音の為の組曲と無伴奏のプレリュード。ルイ14世に仕えたギター、リュートの名者で、ヴェルサイユでは一目置かれる音楽家、そして国王のお気に入りでもあったロベール・ドヴィゼーによるギター組曲。フランス・カンタータにおける重要な作曲家のジョセフ・ボダン・ド・ボワモルティエとニコラ・ベルニエの作品を演奏致します。
 それでは今宵、しばし17世紀に華麗に花開いたヴェルサイユ宮廷の響きをお楽しみ下さい。



Programme

《オトテール Jacques Martin Hotteterre 》
第3組曲 Troisieme Suite
Allemande "La Cascade de St. Cloud" - pigue
Sarabande "La Guimon"
Corante et Double "L'Indifferente" - legerement
Rondeau "Le Plaintif" - tendrement e lentement
Menuet "Le Mignon" - un peu doucement
Gigue "L'Italiene"

《オトテール J.M.Hotteterre 》
五つのプレリュード Cinque Preludes for Recorder
《ボワモルティエ Joseph Bodin de Boismortier 》
ディアンヌとアクテオン Diane et Actein
Recitatif - Air gai - Recitatif - Air vif - Recitatif - Air tendre
美しい山の中 アクテオンは水浴中の女神ディアンヌの裸身の美しさに ただ見つめるばかり 彼女は「都合の良い時は長くは続かないもの 賢く利用しなさい 恋する男よ 図々しくしないのは それこそ図々しいといものです」と歌う

Interval

《ドヴィゼー Robert de Visee 》
組曲 Suite for Baroque Guitar
Prelude - Allemande - Courante - Sarabande -
Gavotte - Bouree - Menuet I,II - Gigue - Passacaille

《オトテール J.M.Hotteterre 》
第3組曲 Quatrieme Suite
Prelude - lentement
Allemande "La Fontainebleau" - gravement
Sarabande "le depart" - douloureusement
Air "Le fleuri" - gayement
Gavotte "La Mitilde" - tendrement
Branlede vilage "L'Cluteuil"
Menuet "le Beaulieu"v
《デルニエ Nicolas Bernierl》
コーヒー・カンタータ Le Caffe Cantate
Prelude(gravement) - Recitatif - Air(gracieusement) -
Recitatif - Air( agrement) - Recitatif - Air(gayment)
心地よいコーヒーよ バッカスの神に逆らい その味わいは我々に霊感や刺激 喜びを与え 今まで知らなかった喜びの新しい世界へと導く コーヒーは香りだけでも その魅力には誰もが征服されることに 間違いない その喜びは増すばかり


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