クリスタルチャペルコンサート
佐野健二のリュート音楽の楽しみ 1999年
since1995
演奏風景、解説、プログラム


"No.25-The Early Scottish Tunes スコットランドの風"
1999.1.11.


平井満美子/ソプラノ ジョン・タイソン/リコーダー 佐野健二/リュート、アーチリュート
1999.1.11.1999.1.11.


「佐野健二のリュート音楽の楽しみ」第25回目は「スコットランドの風」と題し、歌とリコーダー、リュートによるルネサンスとバロックのスコットランド音楽を中心に演奏致します。
スコットランドの音楽といえば、日本でも古くから親しまれている「アニー・ローリー」に代表される数々のフォークソング、そしてバグ・パイプやフィドル(ヴァイオリン)、縦笛等で奏でられるカントリー・ダンスが思い浮かびます。そしてリュートはフォークソングやカントリー・ダンスの伴奏になくてはならない楽器だったのです。また宮廷においてもルネサンスとバロックの時代には他のヨーロッパ諸国同様、リュートがたいそうもてはやされ、スコットランド旋律から出来たリュートの独奏曲の写本も残されています。
今日はおなじみの平井満美子の歌声に加え、折から来日中のジョン・タイソンが様々なリコーダーでスコットランドの旋律を披露してくれます。またリコーダーに加え、三穴の笛と太鼓も登場します。きわめてシンプルなこの縦笛と太鼓はフランス、スペイン、イギリス等で民族楽器として愛好されました。スコットランドでもお祭りなどで使われたであろう事は想像にやさしいのですが、興味深い事にルネサンスやバロック時代の宮廷絵画にもその姿を現しています。
それでは今宵、私たち日本人には不思議になつかしく響く、古きよきスコットランドの響きをお楽しみ下さい。


ローモンド湖 Loch Lomond
バーバラ・アレン Barbara Allen

ソロ第2番 Solo II / John Reid (1721-1807)
Andante-Volti-Cantabli-Allegro

五つのスコットランド旋律
A Scots Tune-Corne Yairds-Ane Scottis Dance
My Lady Binnis LiltI - Choys to by my Lon

アラン川の岸辺 On the Banks of Allan Water
岸辺よ丘よ Ye Banks and Braes

Interval

笛と太鼓 Pipe & Tabor
Old Mother Oxford, Tenpenny Bit & The Geud Man of Ballengie

二つのスコットランドの調べ
Een Schots Lietjen / Jakob van Eyck
Ground after the Scotch Humour / Nicola Matteis

ソナタ ニ短調 Sonata in D minor / William Williams (18C)
Adagio-Largo-Vivace-Allegro

三つのスコットランド舞曲
Gilderoy, I'll gang nae mae to yon toon & The Mason's Apron

アニー・ローリー Annie Laurie


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